2025/12/07 05:50
こんばんは。White Kings 店主です。
発表、大変お待たせいたしました。





当店が取り扱うヴィンテージウォッチの





このあたりはヴィンテージ・バーバリーなどに


Aiguilleの真骨頂、

ベンチレーション機能などは当然ながら本物。
絞りを利かせない状態では、
ヴィンテージ・リネンの節(フシ)が

そしてこのコートが『スポーツ・ウェア』


これは馬の鞍(くら)に跨ったり、



街中で腕時計を着けるときは、






やはり当時の生活様式は、

使い込むほどに風合いを増すリネンは、




いずれの作りにも、妥協はありません。

納期はご注文から、
ヴィンテージOMEGAを取り扱う当店と、
身につける【被服】とのコラボレーション。
時計を単なる宝飾品やツールではなく、
人の生活に寄り添う存在として位置付ける
White Kingsのコラボ企画第3弾にして、
その世界観の広がりを象徴する集大成。
妥協なきアイテムを皆様にお届けするべく、
cleavelandとともに"本気のコート”を
製作いたします。


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-針を進め、道を指し示す。-
cleaveland × White Kings
uncle's coat
完全別注仕様
【Aiguille - エギーユ -】

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Type: Riding coat
Fabric: Vintage French linen (1950~1960's)
Button: Horn Button
Size: XS / S / M / L
Color: écru(White)
Price: ¥330,000-(tax in)
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着数: 限定10着
納期: ご注文後8週間
※職人がお客様のために一人で縫い上げます
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コラボ第三弾となるモデル
【Aiguille - エギーユ -』】
モノが人と共に歩みを進めることを
願い続ける当店が、
機能・実用・美が一体となったコートを
cleavelandと共に追及し別注製作を依頼。
仏: Aiguille.
意味は『時計の針』
被服のクラフトにおける『縫い針』
そして『指し示す』
時計と服、人の歩む道。
それぞれの意味を持ち合わせるこの言葉は、
cleavelandと当店の世界観を繋ぐ
特別なモデル名となりました。

当店をご利用下さる皆様の歩む人生を
静かに指し示す存在として、
今回この【Aiguille】を据えております。
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この【Aiguille】の型紙は、
デザイナーである近藤氏が人生をかけ
洋服に取り組んできた末に辿り着いた、
理想のヴィンテージコートがベースとなっています。

※近藤氏によるデザイン ”uncle’s coat"
【Aiguille】は1940年代、
【Aiguille】は1940年代、
イギリスのとある老舗百貨店で販売された
『ライディングコート』がモチーフです。
ドレスライクな見た目とは裏腹に、
ライディングコートの名の通り乗馬や自転車、
モーターサイクルシーンで活用された、
いわば当時の”スポーツウェア”です。
腕時計にしても、
現代のようにドレス/スポーツの
定義が明確でない40年代、
一見ドレスモデルにしか見えないが、
実はスポーツモデルであった。
という事は珍しくありません。
このライディングコートも、
まさにそのようなものの一つです。
【参考】: Seamaster 1st model
今回私たちが求めたのは、
生活様式に合わせた2つの顔。
品格と機能性がもたらす豊かな『二面性』です。

※着用モデル: 180㎝ / サイズ: L

当店が取り扱うヴィンテージウォッチの
キャラクターと強く意味づけた、
つまりヴィンテージSeamasterたちと
全く同じ方向性に集約されています。
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Aiguille(エギーユ)はイギリス製コートとも、
フランス製コートとも異なる、
均整のとれたシルエットが特徴です。
近藤氏のデザインとしては珍しく、
原型デザインの完成度を重視した
オリジナルに忠実な仕様としています。

ディティールの説明に入ります。
まずはフロントとショルダーライン。

ベルトを留めずフロントを開いた状態では
豊かなAラインシルエットを描きます。
そしてコート好きであれば、
豊かなAラインシルエットを描きます。
そしてコート好きであれば、
おそらくその小ぶりなカラー(襟)、
現代のラグランスリーブには存在しない、
肩に覆い被さるようなショルダーラインに
目がいくはずです。

たっぷりととられた”一枚袖”の肩口。
肩のラインをなぞるように配された肩山の角度。
近藤氏が『素直で合理的な配慮』
と評するとおり、
仰々しさや野暮ったさのない、
自然な肩の落ち感が表現されています。
ストレスフリーな可動域は
腕を上げる・前方に伸ばす・
素早く羽織るなどのあらゆる動作が自然で、
わざとらしさがありません。

対して襟元は小ぶりに、品よく。

このあたりはヴィンテージ・バーバリーなどに
見られる一枚袖 & ラグラン・スリーブ
(バルマカーンコート)の重厚さとは、
全く異なる表現方法です。

これらのディティールは、
後述する原型モデルの『出自』に関係してきます。
続いて バック・スタイル。

Aiguilleの真骨頂、
機能面からもたらされる
美しい背面が姿を現します。
美しい背面が姿を現します。

ベンチレーション機能などは当然ながら本物。
保温と同時に湿気を逃がす通気性も確保しています。
絞りを利かせない状態では、
ヴィンテージ・リネンの節(フシ)が
豊かに広がる背景を存分に堪能できます。
ベルトの絞りを利かせることで、
ベルトの絞りを利かせることで、
上半身のたっぷりとした生地と
ウェストのメリハリが明瞭になり、
グラマラスな色気とスポーティさに
拍車がかかります。


縫製のピッチ配分には
細やかな”調律”が施されており、
視覚で直接知覚しなくとも、
そのリズミカルなステッチワークが
全体のバランスへと繋がっています。

そしてこのコートが『スポーツ・ウェア』
であることを示すのが、
表地をこれでもかと織り込んだ
”インバーテッド・プリーツ”。
背面のボタン留めのプリーツを開くと、


最大1.5メートルほどにも広がる、
広大な可動域が解放されます。
自転車やバイクのサドルに跨る時、
動作を阻害しないための機能です。
乗り降りも非常に楽です。


そしてコート内側にはこのプリーツの運動性を
最大限に発揮するレッグ・ストラップが付属。


現代においても、
バタつきを抑えることによる疲労低減、
車輪への巻き込み防止として機能します。
※自転車・バイクに乗られる際は、
ご自身の自転車・バイクの構造や
特性を十分理解の上でご着用下さい。

袖の内側には風よけのための
シャーリング(ギャザー)が施されており、
防風性能にも抜かりはありません。
街中で腕時計を着けるときは、
シャーリングのボタンを外せば
軽快で時刻を見やすいコートに
早変わりです。


一般的なモーターサイクルコートの場合、
どうしても自転車やバイクから降りた際、
街中で仰々しい見た目になってしまいます。
Aiguilleは都会での日常使いに軸足を置き、
そこからスポーツシーンへの切り替えが
自然に行われることを意識しています。




乗馬や二輪車が生活の足であり、
スポーツとドレス / 日常との境界が曖昧で
あったゆえの『メリット』を、
現代に活かしたディティールとなります。
やはり当時の生活様式は、
腕時計のみならず様々な被服にも
共通していると気づかされます。
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最後にマテリアル(素材)と、
当店特別仕様の紹介です。
外装には1950’s頃のフランス製の
ヴィンテージ・リネンを採用。
White Kingsのイメージカラーである
エクリュ(生成り)としました。
経年した白文字盤とも重ねています。

経年した白文字盤とも重ねています。

どっしりかつ、しっとりとした
肌心地のヴィンテージリネンは、
軍の官給品で使われる寝具用のリネン。
デッドストックです。

使い込むほどに風合いを増すリネンは、
まさに育てるコート。
お客様と共に時を重ねていく一着です。
個体によっては当時の官給品の
スタンプを垣間見ることができます。
(ご指定はいただけませんのでご了承ください。)


上質なリネンにのみ現れる
豊かな落ち感=ドレープ。
一見野趣な生地感からは想像できない
たおやかさを醸し出しています。

エクリュカラーの風合いは、
街中では個性を宿したヴィンテージウォッチとの
マッチングを存分にお楽しみいただける仕様です。


そしてお気づき方も
いらっしゃるかもしれません。
襟裏、ご紹介したプリーツなども、
全て表地と同じ、ヴィンテージリネン。
別生地を使わず、共生地で
すべての外郭を構成するという、
贅沢極まりない仕様となっています。


またWhite Kingsによる仕様変更として、
オリジナルのボディより袖丈を
約3cm延長しております。
これにより自転車移動やバイク移動が多い
都市部特有の事情に最適化させました。
ハンドルを握るため腕を前に突き出すと
どうしても袖が捲れやすいため、
解消したかったポイントとなります。

いずれの作りにも、妥協はありません。
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そして最後に。
冒頭で【Aiguille】は
『イギリスでも、フランスでもない』
スタイルだとお伝えしました。
これは日本縫製であるから...
ではありません。
今回のコラボの企画段階で、
コートの印象を近藤氏に率直に伝えました。
そしてまるで示し合わせたかのように、
あっけなく『答え合わせ』が行われました。
もうお気づきの方も多いと思いますが、
このコートのオリジナル(原型)は、
スイス製です。
私も近藤氏も全く意図せず、
しかしコラボが運命づけられていた
のようにも感じます。
この、どの国とも異なる、
或いはどの国の要素ともいえる
不思議なバランスと仕事の丁寧さ。
その正体はまさに皆様が腕時計を
通して感じる『スイスの仕事』です。

イギリスで販売された、スイスのコート。
そしてSeamasterの出自。
私たちが大切にする時計と、
また一つ繋がってしまいました。
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当日は先着順でのご案内となります。
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当日は先着順でのご案内となります。
うち3着のみは通販にも対応いたします。
その場合はメール/DMでご希望の
サイズをお伝えください。
納期はご注文から、
【8週間】ほど頂戴しております。
Aiguilleは生地断ちから縫製まで
1人の職人が縫い上げる『丸縫い』
と呼ばれる製法で仕立てます。
その複雑な工程から分業化された
現代のコート作りではほぼ見られない、
昔ながらの手法です。
ゆえにお待ち頂くことになりますが、
職人がお客様のコートと向き合い
手仕事で仕立てていきますので、
一生付き合う外套として
是非お迎えいただけますと幸いです。
更に、先着4着は特別に特別を重ねた、
特別仕様となっております。
これまでのコラボ企画の伏線を回収する、
衝撃の仕様となっております。
その詳細はInstagramの過去配信、
または店頭にてご確認ください。
自作の拙い出来栄えで恐縮ですが
PVも撮影しております。
この服が日常でどのように見えるか、
SNSでご確認いただけますと幸いです。
街ではヴィンテージOMEGAと共に
ライフスタイルを縁取る外套(がいとう)として。
サイクル / ライディングシーンでは
軽やかさを伴った防寒着として。
このコートがお客様の元で
真にヴィンテージになるその日まで。
是非、ご活用ください。
ご来店・ご注文お待ちしております。

White Kings

