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2020/09/05 08:12

おはようございます。


WhiteKings店主です。


今回は少し初歩的なお話になります。


「アンティークウォッチ(ヴィンテージウォッチ)は
とてもお金のかかる趣味でしょう?」

「修理や維持に10万以上かかるのでは」

というご相談を頂きます。





これに関しては
「基本的に現代の時計とそう変わらない」
といえます。


よほど特殊なモデルだったり、
20世紀以前のモデルだったり、
状態が悪かったり、
外装を派手に壊さなければ
そのようなことはあまりないでしょう。

こと、当店で扱いの多いOMEGAや
(時々登場する)BULOVAに関しては、
外装はともかく内部部品は
十分現存しています。

正しい知識のあるお店に頼めば、
ぼったくられることもありません。


アンティーク・ヴィンテージだから
通常のメンテナンスも高い。
という大雑把な説明をするお店は、
少し注意したほうが良いでしょう。


但し、メーカー本国へ送ったり、
いわゆるメーカーの『コンプリートサービス』
を受ける場合はこの限りでありません。

大切な外装が壊れてしまった場合もそうです。


メーカーは
『販売当時の性能に戻す』
ことを最優先しますので、
ありとあらゆる部分を新品に交換します。
※当時の部品ではなく、現代の補修部品です。

全ての部品が新品に変わった個体は
『オールニュー』なんて呼ばれます。

以前はこのような『新品』に
生まれ変わった、
いや、入れ替わった?
時計が高額で取引されていました。

今は価値観の変化で、
当時の部品のまま残っていた方が
高く評価される傾向にあります。

また、
アンティーク時計・ヴィンテージ時計は
強い衝撃や対候性、防水性は確実に弱いので
労わって使ってあげることはとても重要です。

知らずにメーカーや一般整備に出し、
高額な費用を請求されたり
修理不能になったり、
全く面影のない時計になってしまったり

不適切な使用方法で
結果的に時計の価値や、思い出をも
損ねて後悔してしまわないよう、

ご自身の時計が大切なモノであれば、
多少の知識を持っておいたほうが
安心かもしれませんね。


当店の基本オーバーホール(OH)については、
ごく一般的な値段で展開しております。

【OH料金表】

当店のOHは、
時計本来の性能を修復・修繕しつつ
『当時のまま』のオリジナル性を保つ
温存的なOHを基本としております。

これは、当店の
『その時計の重ねてきた歴史を尊重する』
『当時の仕様を尊重する』
とう考え、哲学に基づいています。



関連コラム

【面影】

【当店の外装コンディションの捉え方】

【当店が取り扱う時計たち】


少し古いコラムもありますが、
基本的な考えは現在も変わっていません。


勿論、お客様のご要望に合わせて
オーバーホールや、それに付随する
整備は柔軟に対応可能です。


ご自身の時計について、
どこをどうしていいかわからない場合、
当店も丁寧にヒアリングを行ってから
実施いたしますので、
構えず、お気軽にお問い合わせください。


今回は
アンティークウォッチの維持費ってどうなの?
について、軽く解説しました。


WhiteKings 店主