2020/11/24 23:50
こんばんは。
WhiteKings店主です。
前回の続きです。
『量産品』という言葉は
時に無価値であるかのような印象を植え付けます。
当店が主力で扱う時計は、
基本的に当時の量産品に相当します。
一見、量産という言葉は
当店の”唯一無二”という考えに反しているのでは
と思われるかもしれません。
前章の通り、
ヴィンテージウォッチには一つとして
同じコンディションは存在し得ません。
数多く生産されたゆえ、
モデル違い、微妙な仕様違いも数多く存在します。
それらは量産品として生を受けながらも
時を重ねたことでたった一つの個性を持つ
個体としてこの場にいます。
当店はその個性との出逢いを
『唯一無二』と表現しています。
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少し話を変えます。
当時のOMEGAは、クオリティがずば抜けていました。
現在の機械生産とは異なり、人海戦術による大量生産に
関わらず、確かな品質を誇っていました。
『現代で安定した性能を発揮できる古い時計は？』
と問われたとき、
実は数えられるほどしかブランド名が挙がりません。
量産とは、量産できるほどに洗練された設計と、
安定した性能、生産体制を有してるからこそ可能です。
裏を返せば、優れているものしか量産はできません。
当店が取り扱うのは、OMEGAをはじめとする
そんな時計たちです。
そして、生産数が多い時計は
修理や修復のためのデータや部品も豊富に存在します。
『長く愛用する』には
実は量産品の方が適していることも多いのです。
結果として、当店が扱う時計は
現代でも内部の部品が手に入りやすく
長く愛用できる下地が出来ています。
人の体の構造が一人一人違ったら
医学は発展し得なかったでしょう。
時計も、構造が同じだからこそ
『直せる』『長く愛せる』のです。
『今も時計として使えるポテンシャルを有する』
時計を扱うことが、当店の矜持の一つです。
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当店は、
『ヴィンテージウォッチはお金持ちや
マニアだけのものではない』
と考えています。
ヴィンテージウォッチを日常で楽しんで頂きたい
という想いを常に持ち続けています。
極端な高額モデルや、操作や扱いが難しい時計を
積極的に扱わない理由はここにあります。
店主は俗にいうマニアですし、
元々OMEGA（オメガ）BULOVA（ブローバ）の
コレクターです。
しかしこの2ブランドのヴィンテージウォッチを
集めたきっかけの一つは
『現代でも日常生活の使用に耐えうる時計だったから』
『私のような一般人でも、所有し続けられるから』
です。
複雑で難解で玄人にしか所有できない時計や、
刻一刻と変化する資産価値に一喜一憂する生活は
店主にはあまりしっくりこない選択肢でした。
当店の時計は
『身に着けて、楽しんでこそ』です。
今後も、唯一無二の出逢いを
多くの人の手に届く形で発信していけたら
と考えています。
WhiteKings
