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2021/07/23 00:43

こんばんは。

White Kings 店主です。

新しい店舗に移転し早くも2週間が経ちました。

再OPEN直後の緊急時代宣言など
色々頭の痛い...笑 課題を抱えながらの営業ですが
このような中にも拘らず店頭にお越し頂ける
お客様には感謝しか御座いません。

トランクショーの当面の中止決定以降、
リモート接客や時計のお貸出し等、
当店も様々な試みを行ってきました。

やはりヴィンテージという特性上
購入する前に一度実物を見たいお客様が
圧倒的多数であるのが実情です。

そのような方々にお応えするために
当店は店舗を継続させるという選択を
とらせて頂きました。

新しい店舗は換気のよい環境となり、
ご来店時は常に空気を入れ替えながらの
接客が可能となりました。

当店としても
『実物を通して感動をお届けする』
空間として東京銀座店を活用できればと
考えております。



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今回は少しマニアックな記事です。

26.5。
この数字はOMEGAにとって重要な数字であり
歩んできた歴史の一部でもあります。




OMEGAは機械=キャリバーの名に
”機械の直径”をそのまま命名する事が多々ありました。
Cal.19 Cal.19.4 Cal.30.....
これらは全て機械=キャリバーの直径です。

キャリバーも直訳すると『口径』の意味になりますので
元来は機械の径=名前。
というセオリーがあったのかもしれません。

Cal.26.5はOMEGAの歴史の中でも特に完成度の高い
ロングセラーモデルでした。

1939年、今やカルト的なムーブとなった
『30mmキャリバー』の始祖:Cal.30が誕生するまで、
Cal.26.5はOMEGAを牽引する名キャリバーでした。

Cal.26.5は1926年頃に開発され、その後20年以上に渡り
ブラッシュアップされ続けました。

直径26.5mmのこの機械は、
素養の高さから高い拡張性を持ち合わせており
熟成される過程で様々なバリエーションが存在します。

ヴィンテージウゾッチらしい外径30mm程度の
ラウンド(丸型)の時計には高確率で
このキャリバーが搭載されています。

そして多くの”ミリタリーウォッチ”と呼ばれる
軍用時計や、過酷な条件下で使用される前提の
時計にも採用されました。





スウェーデンを代表する、仕様国モデル。
スウェーデン向けと言えばSUVERANが有名ですが
他にも”専売”モデルが多くあった、不思議な国です。


スウェーデンはOMEGA生誕の地である

スイスと同じく武装中立国ですので、

ミリタリーとしての機能を有した時計が内需として

存在したのかもしれません。


この、将校を意味する名を冠した『Officer』。


裏蓋を見ると、何やらスウェーデン語と思しき

言語で性能が表記されています。





黒く退色したアラビア数字。
通称:ブラックアウト。


ここまで退色すると、文字盤全体が真っ黒と
見間違えるほどです。

このギュッと凝縮されたサイズ感。


堪りませんね。

こちらはcal.26.5の中でも後期モデル。
耐震装置であるインカブロックが
時計の心臓部であるテンプを支えています。

こちらの時計は掲載時点で完売となります。

もう1点、入荷する可能性が御座いますので
気になる方はお問い合わせください。

White Kings