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2021/01/27 22:20

こんばんは。

WhiteKings 店主です。


当店が取り扱うヴィンテージウォッチ
コンセプトは、
『使える』そして
『頑張れば、手が届く』
『でも、よく見ると面白い』
時計であることを意識しています。

ガチガチの時計玄人に向けた
ラインナップが少ないのは
”日常で楽しんでほしい”という
当店なりの想いがあります。

ただ販売から数十年と経っていると
そういった時計はなかなか少ないものです。

例えば
国産ヴィンテージウォッチは
当店も好きなジャンルですが、
『それなりに安心して使う』
となると、
意外に難しいチョイスとなってきます。

内部の鋼の質や耐久性・構造の熟成度は
やはりスイス製に一歩譲るかなと思います。

取り扱いのご要望は多いものの
当店が扱う国産ヴィンテージモデルは
今後も比較的限られる気がしています。


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最近こっそり
という謎のカテゴリが追加されました。

主に店主の私物だったり、
当店の通常ラインナップに
ひねりを加えた時計を中心に
展開します。

なかには私物として
お得な商品もあったりします。

気まぐれの名の通り、
たまに新着表示されていなかったり
思い付きで出したがやっぱりやめたりと
かなり自由なコーナーです。

そのうちもっと見つかりづらい
場所に移動するかもしれません。

ヴィンテージウォッチのチョイスを楽しむ
1コンテンツとしてご覧頂ければ幸いです。

そこに加わったラインナップがこちら。


1963 SEIKO ”Grand Seiko” 1st Hand winding





当店が『取り扱いたい』と思える国産。
それがヴィンテージ ・グランドセイコーです。

このたび国産ヴィンテージに長けた
大変信頼のおける取扱元の協力と
スタッフたっての希望で入荷が実現しました。

当時のオリジナリティに拘る当店にとって
特別な1本と言えます。



日本製の時計にも『高級』という概念を
世界に知らしめたモデル。

現在でも、
世界で最も有名な国産高級時計といえば
グランドセイコーではないでしょうか。

その中でもこのファーストは
『別格』であると言われています。




1960年当時、グランドセイコーのデビューは
驚きをもって迎えられました。

大卒初任給の倍額以上の高級時計は
国産時計としてはまさに別格。

それ以上に、世界に誇れる造りと精度は
日本の底力を知らしめるに十分なものでした。


時計好きでなくても
『美しい時計』と思わせるオーラは
販売から60年たった今でも
色あせることはありません。

その外装全てが特別。

厚くコーティングされた金張りケースは
滑らかで力強い曲線を纏います。




金無垢で表現された
フェイスの立体装飾たち。






王者たる風格、ライオンのレリーフ。



そしてファーストモデルといえば。
文字盤から浮き上がる
Grand Seiko の書体。



アイボリーカラーのエイジングは
60年の時を経て温かな光を得ています。

そして心臓部。




当時の国産で初めて
スイスのクロノメーター規格をクリアする
精度を達成。

5振動という非常にゆっくりな鼓動を持つ
Cal.3180は、『ああ、国産だ』と思わせる
趣と、無骨さの中に繊細さを宿します。

ボディの状態は良く、
当時のシェイプを美しく残しています。





日本人の憧れ、グランドセイコー。

日常に寄り添うパートナーとして
大切にして頂ければ幸いです。

WhiteKings