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2020/10/06 06:59

おはようございます。

WhiteKings 店主です。


名古屋市にて
特別展示先を新設いたしました。




Artigiano Ciano(アルティジャーノ・チャオ)
名古屋本店さんです。


※公式画像より抜粋



〒451-0043
愛知県名古屋市西区新道2-15-8
℡ 052-583-6660

【展示時間】
名古屋店 一般開放日(火・金)のうち
週1回(カレンダー記載)
12:00~20:00



名古屋本店は
基本的に事前予約制ですが、
毎週火・金は一般開放日となっており
どなたでもご来店頂けます。


当店は、
名古屋店の一般開放日に合わせて
週1回のみ、展示を行います。

隔週ごとに展示テーマを変え、
お楽しみ頂く予定です。


本日6日(火)が
開催初日となります。

今週・来週は ”国産普及機”
テーマに、デッドストック=未販売品
を中心に展示を行います。

平日ですので、
アルティジャーノ・チャオさんの商品を含め
ゆっくりとご覧いただけるかと思います。

お近くの方はぜひお越しください。


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今回は、
当店のパートナーであり展示先である

アルティジャーノ・チャオさん
について、改めてご紹介します。



アルティジャーノ・チャオさんは
世界最高級の仕立服(オーダーメイド服)
を中心とした
クラシコ・イタリアのユーズドウェアと、
欧州革靴を専門で扱う異端のショップです。

10月1日より旗艦店である名古屋本店が
名古屋駅近くに移転しリニューアルオープンしました。





一般的にユーズドというと
”中古”や”古着” ”お古”という
イメージが先行します。

しかしこのお店が扱う洋服は
一般的なお古のイメージを根本から覆す

『一生モノの紳士服の継承』
にフォーカスしています。




日本でオーダースーツと言えば
5万~20万のイメージです。

これらは
機械縫製によるパターンオーダーが主で、
予め型紙やデータがあり、
それを各個人に合うよう微調整し、
工業的に画一化された工程で形作られます。


これに対し
職人の手仕事で仕上げられる
”一生モノ” と呼ばれる紳士服たちは

『作るなら、予算は50万円から』という世界です。

伝統工芸品の和服に近いものがあります。

※オーダーに準じた工程で作られる既製服も
存在し、それらですら30万~という世界です。


全ての工程に途方もない時間をかけ
仕立て職人(イタリア語でサルトリア)が
真の意味で『世界に1着の服』を作り上げます。


その金額の殆どが
ブランド代ではなく人件費という点からも、
いかに凄まじい工程を経て1着の服が
形作られているか窺えます。


単なるブランド価値に踊らされない
本当の意味での高級品です。

店主もその工程を目にしたことがありますが
常人なら気が狂いそうな作業です。



また、鋭い目線でハサミを入れ、
一発で生地を裁断していく光景は
まさに神業。


公式サイトより抜粋


職歴20年で『新人』といわれ、
それだけ時間をかけても大成するとは限らない
残酷で厳しい世界。

そこから真に突き抜けた職人たちが
ハンドワークで作る紳士服には、
筆舌に尽くしがたい美しさ、着心地の良さ、
そして凄みが宿っています。








窮屈で肩が凝る既成品のスーツに
慣れていた私は、これらを羽織ったとき
『これは本当に同じ洋服なのか??』
と脳が混乱したものです。

それほどまでに体に吸いつくような
着心地だったのです。


そしてこの金額をもってしても、
『果たして職人は割に合うのか?』
と思ってしまうほど圧倒的な作り込みと
クオリティを兼ね備えています。


※参考までに、
スーツ発祥の地であるイギリスのスーツは、
かつてイタリアの仕立職人によって支えられており、
今なお『世界最高の服飾づくりはイタリアにある』
と言われる所以はここにあると付け加えておきます。

とはいえ
固定概念を叩き壊すような素晴らしい洋服であっても
現地に飛び、軽自動車並の予算を払い
仕立てて貰うのは一般的には困難です。


オーナーの丹下氏は、これらの最高級服を
”ユーズドという形で手の届く金額に落とし込めないか”
と考えたのが、開店のきっかけだそうです。



丹下氏は
同店で扱う洋服たちを敢えて”古着”と呼ばず、
愛着をこめて
『Succceed(受け継ぐモノ)』と表現します。




succeed(読み:サクシード)は
日本では『成功・出世』という単語が
広く認知されていますが、
本来全く別の意味も持ち合わせます。

それが『受け継ぐ、継承する』です。

丹下氏は
数百年と脈々と受け継がれてきた
スーツの歴史と伝統技術、
一生モノとして生を受けた服、
そしてその服が新たなオーナーの下で
再び歴史を刻み始める瞬間、

それらすべてを
”受け継がれるべきモノ”として
大切にしています。


そして
これらの唯一無二のプロダクトに
巡り合うことで、その人が少しでも
『succeed(うまくいく)といいな』
という想いも込めているそうです。



当店の
ヴィンテージウォッチへの
”受け継がれるべきモノ”という想いと
どこか似たものがあります。

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ちなみにスーツは袖を通さないと
真の魅力は分かりません。

”高額なスーツなんでしょう?”
と物怖じせず、
ご来店の際には是非、袖を通してみてください。

スーツに詳しくなくても、
ここで書いたことが何となく
わかるかと思います。


今回は展示先の
アルティジャーノ・チャオさん
についてのご紹介でした。


WhiteKings 店主