重要なお知らせエリアを非表示

2020/07/07 02:32

こんばんは。

WhiteKings 店主です。


先週から東京・日本橋での常設展示が始まりました。
【詳細】

7月8日(水)まで店主が在店しております。
お気軽にお越しください。

※明日8日(水)は
展示先のアルティジャーノ東京店定休日ですが
店主は保守作業のため在店しておりますので
事前にご連絡いただければ対応いたします。


----------------------------------------------------

今回は
当店が最も得意とするモデルとして度々取り上げている
Seamaster120(シーマスター120)について
改めてお話します。




店主にとって、また当店スタッフにとって
初のヴィンテージダイバーズウォッチがこの
Seamaster120であり、出会いのきっかけでもあります。



Seamaster120は
1960年代後半にOMEGAのダイバーズウォッチとして
投入された素潜り用のモデルです。
(スキンダイバーとも呼びます)

近年復刻を遂げた
1957年デビューのSeamaster300は非常に有名です。

Seamaster120は
Seamaster300の潜水性能をスケールダウンし
カジュアルでライトなニーズを満たすべく登場しました。


Seamaster120は、実は様々な
「OMEGA初」の試みがなされた時計でもあります。

一つ目は、OMEGAのダイバーズウォッチで初めて
デイト(日付)機能を搭載したこと。



これまでストイックで硬派だったダイバーズウォッチに
日常での使いやすさを与えました。



二つ目に、2サイズでの展開を行ったこと。



この120というモデルには、
”フルサイズ”と呼ばれる37mm径と
”ボーイズサイズ”と呼ばれる31mm径
の2つが用意されました。

用途や性別、好みによってサイズが選択できたのです。

ちなみにボーイズサイズはブレスレットも含め
専用設計です。



三つ目は、この年代のダイバーズウォッチとしては
極めて珍しく、カラーバリエーションを展開したこと。




ダイバーズウォッチにファッション性を
見出そうとしたOMEGAならではの着眼点でした。

ブラック以外のカラーは個体数が極めて少ないのが
事実で、オリジナルの入手は非常に困難です。

一般的にはブラック含め ”4色展開”と言われていますが
実際にはかなりのバリエーションがあるようです。

但し、本物か否か見分けるのは一般的には困難です。

そして微妙な仕様違い、ムーブメント違いなどが
無数に存在し、そこに改造品や偽物が紛れ込み
混沌としているのが、この120です。



当店が扱うSeamaster120は
”ファースト”と呼ばれるタイプを中心としています。

1970年代以降Seamaster120はモデルチェンジを重ね
様々な形状に進化していきます。

Big Blue、Deep Blue、Baby Proprof、60m防水のBig Crown...

その中でも、当店は60’sの流れを汲み
端正で無駄のないフォルム日常生活で使用できる
薄さ・軽さを兼ね備えた、ファーストモデルに
フォーカスしています。




今後この系譜を受け継ぐシリーズも入荷し
展開していきます。ご期待ください。

現在は東京店で実物をご覧頂くことが可能です。
是非ご利用ください。


様々な”ファースト”に満ちた
当店が最も得意とするダイバーズウォッチのお話でした。


WhiteKings 店主