2020/06/05 01:27
こんばんは。
WhiteKings店主です。
新たなコラボレーションブログの立ち上げ・制作で当店のコラム更新が滞っておりました。
いつもご覧いただいている皆様には申し訳なく思います。
コラボブログも改めてこちらでご紹介いたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。
現在新しい試みとして、当店のディレクタを務める中村がInstagramのIGTVにて在宅生配信を行っております。
コロナの影響でポップアップショップが当面行えないため、リアルタイムで皆様と対話できるライブ配信の導入を決めました。
代表である店主のコラムは真面目で堅い内容が多いため、動画ではライトでキャッチーな説明を心がけております。
当ブログでの小難しくて分かりにくい内容を補完する目的もありますので、ヴィンテージウォッチに興味はあるけれど詳しくないという方は、是非ご覧頂ければ幸いです。
店主も編集動画での登場に限りますが今後投稿を進めていく予定です。
よろしくお願いいたします。
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OMEGAには伝説となった”ブレスレット”があります。
時計ではなく、ブレスレット単体としてここまで有名になったものは他には存在しないでしょう。

このブレスレットは日本の愛好家の間では『キャタピラ』と呼ばれます。
戦車のキャタピラに似た外観に由来します。
一般に、1958年から10年余りにわたり細々と展開された一連のシリーズを指します。
キャタピラブレスレットは、OMEGAが職業用腕時計=プロフェッショナル用モデルに開発しました。
その限られた用途と構造から、現存数が非常に少ないシリーズです。
アポロ11号とともに初めて月に降り立った時計:Speedmaster(スピードマスター)にも採用されたことで、このブレスレットを多くの時計ファンが知ることとなりました。
60周年を記念して復刻された『マスター3部作』Seamaster300・Speedmaster・Railmaster トリロジーにも、このキャタピラを模したブレスレットが装着されています。
いかにこのブレスレットがOMEGAやファン達にとって特別なものかが、窺い知れます。
このブレスレットの特殊性は、『見た目が3連のハードブレスレットなのに伸びる』点です。
根本の駒に板状のバネが内蔵されており、引っ張ると伸縮します。
セミエクステンション機構とも言い、ダイビングスーツの上から巻くため開発された機構とされます。
このバネは酷使すると伸びたり切れてしまい、状態よく残っていることは稀です。
職業時計用ですのでハードに使い倒したブレスレットが多いのは当然です。

参考:新品のキャタピラブレスレット
中のバネがギッチリと効いており、駒が立っています。
そしてこのブレスレットの大きな魅力は
『抜群の装着感』『ヴィンテージのスポーツウォッチを完璧に引き立てる造形』にあります。
1967 OMEGA Seamaster120 Handwinding Cal.601

このSeamaster120のデフォルトのブレスレットも、やはりキャタピラブレスレットでした。
年式は1967年製。時計本体の製造時期と完全に一致しており、当時のままなのでしょう。

この120は現存数の少ないノンデイト手巻き。
他のダイバーズモデルと異なり、手巻きモデルが存在するのが大きな特徴。

このフラットでぴったりと手首に吸い付くフォルムに、キャタピラブレスの組み合わせ。

素晴らしい装着感です。
単なる知名度と希少性が人気につながっているわけではない。ということが、はっきりと感じ取れます。
光を当てて手首を回すと、ぎらぎらと薄い駒が反射しいぶし銀の光を放ちます。

エクステンション機構内蔵の駒はブロック型となっており、少し丸みを帯びた造形が堪りません。
白い秒針/黒い回転ベゼル/バーインデックス/ケース一体デザインのラグ。そしてキャタピラブレス。
どことなくSpeedmasterのDNAを感じさます。

早速、多くのお問合せを頂いております。
当店としてもブレスレットまで完璧なフルオリジナルの120は滅多に入荷いたしません。
動画でご紹介の通り、この120は当店としても特別な1本です。
是非ご検討ください。
WhiteKings 店主