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2020/05/18 06:29

おはようございます。

WhiteKings 店主です。

現在、OMEGAは世界的な高級時計ブランドと認識されています。
しかし「もともと何が売りなのか?」と聞かれて答えられる人は多くありません。

深海に潜るきわめて丈夫なダイビングウォッチの知名度でしょうか?
アポロ11号と共に月に降り立ち『”ムーンウォッチ”を送り出した世界初のブランド』でしょうか?
確かにOMEGAの大躍進を支える歴史的な偉業ですが、あくまで一面にすぎません。

OMEGAの売りは、これらの過酷なミッションを支える ”精度”です。

スイス公認の過酷な時計の精度試験:クロノメーター検定の規格を、市販品の腕時計に持ち込んだのはOMEGAといわれています。

当時OMEGAは、天文台コンクールと呼ばれる精度競技に度々時計を出品し数々の新記録を打ち立てていました。
コンクールはメーカーや時計師が自らの”作品”の技術を世に知らしめる場でした。
あくまでコンクールに向け開発され、それらは市販化されませんでした。

しかしOMEGAは1952年、コンクールで培ったノウハウを基に世界に先駆けクロノメーター規格をクリアした腕時計を発売します。

『Constellation』と名付けられた時計は天文台で勝ち得た功績を反映し、極めて象徴的なデザインで世に送り出されました。


OMEGA 1960’s Constellation Chronometer Piepan jumbocase



OMEGAの旗艦モデル、コンステレーションです。
その歴史と共にOMEGAで最も格式高い時計の一つに数えられます。

初期のモデルに見られる”12角” ”パイ皿”と呼ばれる鋭く隆起した文字盤(ダイヤル)。
この時計にしかない唯一無二のデザインは、見た者に忘れられない印象を残します。



Chronometer表記はデザインの一部として絶妙なバランスで配されています。




OMEGAのロゴやΩマーク、アイコンのスターマークはいずれも植え込みで再現され、アップライトとなっています。
フェイスには精度を象徴する”クロスライン”が刻まれています。




裏蓋には8つの星座と天文台が立体で描かれています。



このモデルは12角ダイヤルが廃止される直前の、1960年代初頭の自動巻きモデルです。

通常モデルより大型なケースを採用した『ジャンボケース』等と呼ばれる大型仕様。
竜頭がベゼル内に格納され、シンメトリーなデザインを構成します。



このケース、側面のカッティングが多段式となっておりなかなか印象的です。





このコンステレーションは、OMEGAの歴史とキャラクターを形成する重要なシリーズだと当店は考えています。

ヴィンテージウォッチを着用することでその歴史までもを着用する。
精度に拘り続けたOMEGAの歴史そのものといえるドレスウォッチを、是非腕元で輝かせて頂きたく思います。

WhiteKings 店主