2020/04/28 23:58
こんばんは。
WhiteKings 店主です。
当店は白にインスパイアされた店名を冠しています。
前回コラムの通り、ドレスウォッチや紳士服の装い・嗜み、そして”不変のジャストサイズ感”に深い感銘を受けたのがヴィンテージウォッチ収集の始まりです。
そのためドレスウォッチの文字盤の”白”、ドレスシャツの”白”など、基本的に白いモノに縁を感じています。
そんな当店ですが、我々スタッフを結び付けた色は『黒』です。
1960’s OMEGA Seamaster 120 Automatic "ghost"

当店スタッフ:中村が愛用する個体と同じ仕様です。

中村の愛用するSeamaster120はもともとは店主の私物です。
この個体を彼に紹介したことが出逢いのきっかけです。
60年代当時のOMEGAのラインナップにはカレンダーディスクの色が反転したブラック仕様のデイトが時折存在しました。

この黒いデイトを持つ個体はリファレンスNo.が特に違うわけでもなく、唐突にラインナップの中に紛れ込んでいます。
北米向けの個体にこの仕様が多いなんて噂も聞いたことがありますが、今のところ真偽は不明です。
分かり次第コラムで取り上げます。
紛れもない事実は、この仕様が文句なしに格好良いという点です。

店主は以前は黒文字盤のデイトモデルが苦手でした。
白いデイトがフェイスの統一感をスポイルしていると感じてしまったためです。
それだけにこの仕様を見つけた時は大変胸が高鳴ったものです。
この個体の回転ベゼルはうっすらと退色し、アルミ素材の色が透けています。

この墨が抜けたような朧げなエイジングは"ghost"ゴーストベゼル等と呼ばれます。
摩耗でガリガリに削れたベゼルを単にゴーストベゼルとは呼びません。
少なくとも当店はベゼルのコンディションを保ちながら長年の摩擦や塗装の性質・環境など様々な要因が重なり色が抜けたものだけをそう呼称します。
この個体もベゼルのエッジは比較的綺麗に残っており、大切に使用されてきたのでしょう。
こちらの個体は非売品でしたが、4.5月のコロナ自粛延長に伴い、こういった時計も整備を行って販売することとなりました。
内部の純正部品交換のため2か月ほどお時間頂戴しますが、気になる方は是非お問い合わせください。
当店創業のルーツは意外にも黒いスポーツウォッチだった。というお話でした。
WhiteKings 店主