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2019/10/14 05:01

おはようございます。

WhiteKings(ホワイトキングス) 店主です。


当店はOMEGA シーマスターの120シリーズのコレクターであると同時に、COSMICシリーズのコレクターでもあります。


そのため、シーマスターの入荷はCOSMICと120にやや偏っているような気もします。

…いや、偏っています。


商品入荷を通じて常にコレクションの入れ替えを行うので、収納ケースが全てCOSMICになってしまったこともあります。

120とCOSMIC、どちらにも共通するのは、”非常に豊富でバラエティに富んだラインナップを展開していた”ということ。

日本国内ではほぼ目にすることのないモデルも多数存在します。


そのため、非常にコレクション性があり調べるたびに新たな発見がある反面、系統樹を熟知していないと真贋の判断が難しいシリーズでもあります。


当店の経営規模は大手の時計店には劣りますが、シーマスター120とCOSIMICの所有本数には自信がございますので、”120やCOSMICを買うならあそこのお店”と言ってもらえるよう、頑張ってまいります。


COSMICシリーズは、Cラインケースを基調とした流線型のフォルムと、モノコック・ワンピース構造と呼ばれる裏蓋を完全に廃した防水ケースが特徴です。

この加工にはかなり高度な切削技術が必要だったと言われています。このケースの採用により、腕に密着する裏面からの水気の侵入を防ぐ構造となっていました。

また、裏側が一つの面となったことで、腕に嵌めたときのフィット感、一体感が生み出されました。


COSMICは、OMEGAの様々なチャレンジから生まれた、世相を反映する名作でした。



先日、お取引先より当店に帰ってきたCOSMICのご紹介です。



亀の甲羅のような独特のカッティングが施されたケース。
オリジナルブレスレット仕様です。

当店では多面カットと呼んでいます。
1970年代、それまでCラインケースがアイコンだったCOSMICが、よりコスミックライクに進化した結果が、これ。
わざわざ専用のフラッシュフィットまで採用し、とにかく外観の技巧に凝ったデザインを連発しました。

たまに見かけるデザインですが、この個体の特徴はシャンパンフレーク文字盤です。
70年代のごくわずかな期間に採用された、ラメのようにキラキラと光る文字盤は、まさにコスミックと呼ぶにふさわしい空気感を生み出しています。

要のムーブメントは、60年代から受け継がれるCal.500シリーズですので、信頼性は折り紙付きといったところ。

独特のケース形状から、正統派なヴィンテージウォッチが好きな方からは敬遠されがちな当シリーズですが、非常に奥深く、使い勝手の良い時計です。

是非COSMICの魅力を体感してください。

WhiteKings 店主